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レキオス

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琉球新報の子会社が出している週刊新聞の名前と言いたいところだが、この言葉の由来はとてつもなく奥が深い。16世紀のポルトガル人たちが琉球のことをレキオやレケア、その島人のことをレキオスと言ったことからきているのである。
 バスコ・ダ・ガマがアフリカ南端を越えてインド洋を横断して1498年にインドのカリカットに達した後、大航海時代の荒波がアジアに押し寄せた。アジアに展開するにつれて、ポルトガル人たちは東南アジア、例えばその貿易センターであったマラッカあたりで北からやって来る有力な貿易勢力の情報を手にした。その人々は色が白くて気位が高く、女や奴隷を買わず、不正な取引を絶対に許さず、決して同胞を売るようなことをしない人々であり、マラッカの人たちから尊敬されていた。しかしながら、マラッカに定住するようなことはなく、季節風が吹いたらさっさと故国に帰ってしまうという、まことにカッコイイ人々なのであった。その人々のことをポルトガル人はレキオスと言ったのである。